事故やトラブルが起きた時、多くの人がこう感じる。
「保険に入っているのに、なんでこんなに話がこじれるの?」
実務の現場を見ていると、揉めるケースにはある程度パターンがある。
ここでは、損害保険で特にトラブルになりやすい代表的な3つのポイントを整理していく。
揉めやすいポイント①「保険金の金額」
思ったより少ないと感じる
一番多いのが、「思っていた保険金が少ない」という不満。
契約時に想像していた金額と、実際の支払額にギャップが生まれる。
原因は「契約額=もらえる金額」という誤解
多くの場合、保険金額は上限として設定されている。
実際に支払われるのは、必要と判断された修理費と損害額である。
感情と数字のズレ
事故直後は、精神的なダメージも大きくなる。
その状態で金額の話をすると、「納得できない」という感情が強くなりやすい。
揉めやすいポイント②「補償の対象かどうか」
事故=補償されるとは限らない
「事故が起きた=保険が必ず出る」と思われがちだが。実際は異なる。
補償されるのは、約款で定められた条件を満たす場合のみ。
グレーゾーンが存在する
実務では、白か黒かがはっきりしないケースも多くある。
このとき、
・本人は「当然出ると思っている」
・保険会社側は「条件に当てはまらない可能性がある」
というズレが発生する。
「聞いていない」という不満につながる
このズレが、「そんな説明は受けていない」という不満につながりやすいポイントである。
揉めやすいポイント③「事故後の対応」
連絡が遅れる
意外と多いのが、事故後すぐに連絡をしないケースである。
「少額だから大丈夫
「後でまとめて連絡しよう」
と考えてしまっている。
自分で先に判断してしまう
修理を先に進めてしまったり、相手と独自に示談を進めてしまうケースもある。
これが後から、保険手続きに影響することがある。
悪意がなくても不利になることがある
ほとんどの場合、悪意はない。
ただ、手順を知らなかっただけで不利になるという状況は実際に発生する。
揉めないためにできるシンプルな対策
期待値を上げすぎない
保険は、すべてを完璧に解決してくれるものではない。
この前提を持つだけで、気持ちのズレはかなり減る。
事故が起きたら「まず連絡」
迷ったら、とにかく早めに連絡する。
これが一番シンプルで効果的な対策である。
分からないまま進めない
「多分大丈夫だろう」で進めるより、一度確認するほうが、効果的にトラブルを防げる。
まとめ|揉める原因は「制度」より「認識のズレ」
多くのトラブルは事前に防げる
事故時のトラブルは、制度そのものよりも、認識のズレから生まれることがほとんど。
今回の3つを知っているだけでも、実際の場面での対応は変わっていく。
次は「良い損害保険・悪い損害保険の考え方」を整理していく。

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