損害保険は「もしものときに助けてくれるもの」と言われている。
でも実際には、
・何をどこまで補償してくれるのか
・生命保険と何が違うのか
・入っていれば安心なのか
こうした点が、意外と整理されないまま使われている。
損害保険が分かりにくい理由
自動車保険、火災保険、個人賠償責任保険、、、。
多くの場合、私たちは商品名から先に損害保険を知る。
その結果、「この保険は何のためにあるのか」よりも「とりあえず必要そうだから入る」という状態になりがちである。
また、事故、火災、ケガ、トラブル。「もしも」と言っても、人によって想像する場面が異なる。このズレが「思っていたのと違う」という不満につながりやすい原因となっている。
損害保険が守っているものは「モノ」ではない
損害保険が守っているのは、車や家といった「モノ」そのものではない。
正確には事故やトラブルによって生じた「損失」を補償しているのだ。
損失=お金だけではない
損失というと、現金のイメージが強いが、実際には次のものも含まれる。
・修理や復旧にかかる費用
・他人に与えた賠償
・一時的に使えなくなることによる不利益
これらをお金に換算して補うのが損害保険である。
「元に戻す」という考え方が基本
損害保険の基本は、事故がなかった状態にできるだけ近づけること。
儲けるためのものではなく、マイナスをゼロに戻すための道具、という考え方がベースにある。
生命保険との一番大きな違い
生命保険は「定額」、損害保険は「実損」
生命保険は「いくら支払われるか」があらかじめ決まっています。
一方、損害保険は、実際に発生した損失の金額に応じて支払われます。
支払われる金額の決まり方が全く違う
例えば、
・修理費が10万円なら10万円
・賠償額が30万円なら30万円
というように、損害保険は「結果」に合わせて金額が決定する。
「たくさん入れば得」にならない理由
生命保険の感覚で「たくさかければ安心」と考えると、損害保険ではズレが生じてくる。
損失以上のお金は、原則として支払われない。
よくある誤解①「保険金は満額もらえる」
保険金額は「上限」であって、必ずその金額が支払われるわけではない。
実際に支払われるのは、必要な修理・回復
実際に支払われるのは、
・修理に必要な費用
・現実的に妥当と判断される金額
である。
この仕組みを知らないと、「満額出ないのはおかしい」と感じてしまう。
ここは、事故時にトラブルになりやすいポイントのひとつである。
よくある誤解②
保険料=安心の大きさではない
保険料が高いからといって、必ずしも最適な補償内容であるとはか限らない。
補償の範囲と条件が重要
重要なのは、
・どんな場合に
・どこまで
・どんな条件で
補償されるか、という点である。
損害保険を考えるときのシンプルな視点
自分に起きうる「損失」を想像する
全てを保険に任せる必要はない。
自分では負担しきれない部分を補うのが基本である。
損害保険は、生活を支える補助輪のような存在。
使い方を理解してこそ、意味を持つ。
まとめ|損害保険は元に戻すための道具
損害保険の役割を一言で言うと、事故やトラブルによる損失を、元に近づけるための仕組みである。

コメント